No.25 妊娠期と歯の関係

妊娠するとお腹の赤ちゃんに話しかけたり、音楽を聞かせたり楽しみな反面、体調の変化が起こりやすい時期でもあります。
歯に関しても、「妊娠すると歯周病になりやすい」と言われています。

◆なぜ歯周病になりやすい?

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の分泌が盛んになります。
エストロゲンやプロゲステロンが増えると、Prevotella intermediaという細菌が増えて、歯周病を悪化させるといわれています。
そのため、そのままお口の菌を放置して不潔にしていると、歯周炎が進行してしまいます。

さらに、つわりやお腹が大きくなって動きづらくなると、口腔ケアを怠りがちになったり、生活が不規則になって間食が多くなりがちです。 このような要因も相まって妊娠中にむし歯や歯周病になり悪化させてしまうこともあります。

◆リスクは歯周病だけじゃない?

重度の歯周病は、低体重児出産や早産との関連が注目されています。 歯周病による炎症でつくられた物質が、血流を通して、子宮に影響するためだと考えられています。 妊娠中に歯周病やそれらの悪化を防ぐことは、お母さんだけではなく赤ちゃんにとってもとても大切なことなのです。

妊娠期も口の中を清潔に保つためにも、まずはご自宅での歯磨きを徹底することからはじめてみてください。