No.21 知覚過敏について

知覚過敏とは

冷たい水が歯にしみたり、歯ブラシを当てたときにピリッと痛みが起こる症状を「知覚過敏」といいます。冷たいものやブラッシングなどの刺激のほか、甘味や酸味の強いものも知覚過敏を起こす刺激物になります。
エナメル質が削られたり、歯周病などで歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、象牙細管(象牙質にある細い管状の構造)を通じて刺激が歯髄神経に伝わり、不快感や痛みを生じます。

知覚過敏の図のイラスト

知覚過敏があると、痛みのせいで歯みがきがおろそかになるだけでなく、プラーク(歯垢)除去が不充分となり、その結果、むし歯や歯周病を悪化させることになります。

知覚過敏の原因と予防

知覚過敏の原因

  • 「歯周病」や「加齢」が原因で歯ぐきが下がり、象牙質が露出する。
  • 歯みがきが強い。
    強い力で歯をみがくと、汚れを落とすだけでなく、歯そのものが摩耗してしまうことがあります。その摩耗した部分が受けた刺激によってしみることがあります。
  • 「むし歯」や「酸蝕(さんしょく)歯(し)」によってエナメル質が薄くなり、刺激を受けやすくなる。
     など

知覚過敏の予防

1.歯をみがく時は、次のことに気をつけましょう。
  1. 力を入れすぎない。
  2. 歯ブラシを持つときはペンスタイルで。
    ※ペンを持つようにして歯ブラシを持つと余計な力が入らないので、おすすめです
  3. 歯ブラシを大きく動かさない。
2.症状が長く続く場合は、歯科医師に相談して、適切な処置や指導を受けましょう。