No.14 8020(ハチマルニイマル)運動と健康長寿

男女が歯を磨いているイラスト

8020(ハチマルニイマル)運動とは、厚生労働省と日本歯科医師会により推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。 これは、20本以上自分の歯が残っていれば、高齢になっても、比較的よく噛んで食べることができ、食生活や会話を楽しむなどの「生活の質」の向上をはかることができると言われているからです。

また、自分の歯や口内を健康に保つことは、「健康寿命を延ばす」ことにも関連しています。"健康寿命"とは、健康で明るく元気に生活できる期間、つまり寝たきりや認知症にならない期間のことです。
健康寿命を延ばすためにも、毎日の歯磨きについて正しい知識と方法を習慣にし、虫歯や歯周病、酸蝕歯(さんしょくし)などの様々な口腔トラブルを予防して、歯の寿命を延ばすことが大切です。
予防歯科の認知度の向上により、20本以上自分の歯がある人は各年代で増えています。ぜひ、あなたも「8020」を目指していきましょう!

<参考>厚生省(現厚生労働省)「成人歯科保健対策検討会中間報告」1989年(平成元年)―抜粋―
「残存歯数が約20本あれば食品の咀嚼(そしゃく)が容易であるとされており、例えば日本人の平均寿命である80歳で20本の歯を残すという、いわゆる8020運動を目標の1つとして設定するのが適切ではないかと考えられる。」