No.13 こわ〜い歯周病のおはなし

歯周病のマスコットのキャラクター

歯は歯ぐきとぴったりつながっているように見えますが、実は歯肉溝と呼ばれる深さ0.5〜2mmのわずかな隙間があります。 歯肉溝の清掃が行き届かず、そこに多くの細菌が停滞し、その感染によって引き起こされる炎症性疾患の総称を「歯周病」と言います。(炎症により深さ3mm以上となった歯肉溝は、歯周ポケットと呼ばれます)。 歯周病は本人が気づかぬうちに進行していく事が多いため、「静かなる病気」とも言われています。 歯周病は進行具合により、以下の症状で示されます。

歯肉炎
歯周病の初期段階で、歯垢の中の細菌が有害物質を出すことが原因で、歯ぐきのみに炎症が起きている状態をいいます。歯肉が腫れてきたり、歯みがき時に歯ぐきから出血したりしますが、痛みがほとんどないため「たいしたことはないだろう」と放置したり、気がつかない人がほとんどです。

歯周炎
歯周病がある程度進行した状態を言います。 歯周ポケットが深くなり、細菌によって、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めます。歯ぐきの腫れや出血、口臭などが見られるようになります。

歯槽膿漏
歯周炎が大きく進行した状態で、歯槽骨が溶けて歯がグラグラと動くようになり、最後は抜歯しなければいけない状態になります。この状態になると、痛みを感じたり、膿などによる口臭もきつくなってきます。

歯周病は放っておくと症状はどんどん進んでしまうので、専用の薬用歯磨剤でのこまめな歯みがきや、歯肉のブラッシング、歯科への定期メンテナンスなどに通い、初期段階でしっかりケアすることが大切です。