No.11 『トゥースウェア』ってなぁに??

寝ながら歯ぎしりしている男の子

『トゥースウェア』とは最近話題となっている「歯科用語」で、虫歯、歯周病以外で歯のダメージとなる原因の総称のことを指します。
以下の3種類があり、複数の組み合わせで問題となる事が多くあります。

●咬耗(こうもう)
かみ合わせによって歯と歯が接触する事で磨り減る事をいい、異常な歯ぎしりや噛みしめによって助長される傾向にあります。(かみ合せの不具合が関与しているものは、『アブフラクション』と呼ばれて区別される事があります)

 対策方法

歯ぎしりの治療にも用いる硬いナイトガードや、柔らかいタイプのマウス ピースの装着などが有効です。

●摩耗(まもう)
毛の硬い歯ブラシを用いて強く歯を磨いたり、硬い物を噛むなどにより、歯以外の物と接触することで歯が磨り減ることです。

 対策方法
正しいブラッシング方法を歯科医に指導してもらいましょう。

●咬酸蝕(さんしょく)
酸性の飲食物を摂取した際に、酸により化学的に歯が溶解すること。 軽度であれば本人は何も感じないことが多いですが、進行すると知覚過敏の症状や、激し い痛み、さらにはかみ合わせの変調を来たし、非常に厄介な治療をしなければならない事 もあります。

 対策方法

日頃から清涼飲料水やイオン飲料などをはじめ、ワインやレモンのような 酸性度の高い飲食物を過度に取りすぎないよう注意が必要です。

原因が多岐にわたるため、『トゥースウェア』の対策は、かかりつけの歯科医と十分に話し合いながら、生活習慣との関連を検証する必要があります。